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「私は…上口 暦です」
上口か。上口って名字の人と関わると悪いことばかり起こるんだよな…
まあ、目の前にいる上口が三人目だし、今までの上口と偶々相性が悪かったのだろう。
「同じクラスみたいだし、よろしくな。上口」
「…」
んー…反応がないな。まあ、初対面だし仕方ないか。
「あの…闇咲君」
お、反応があった。
「なんだ?」
「よろしくね」
「あ、ああ」
「…」
まともに会話ができる気がしないな。別にいいけど。
「もう少しで入学式が始まりそうだし、自分の椅子に戻ったら?」
本当は始まりそうな気配はないけど、気まずさが限界を迎えたので別れることにした。上口はとぼとぼと自分の椅子へと戻って行った。
立野は上口のことを知ってるかな?もし知っていたら話を聞いてみるか。
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