第2話 再会した頃

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「って、今の笑うとこ?」 真は不服そうにレイを横目で見る 「心あたりがないって、威張れる事じゃないよね」 「うっ、それは…」 レイは肩を鳴らして笑い続ける。 「それこそ、私のセリフだし」 「おぅおぅ、言うじゃねえか」 レイは笑うのをやめた。明らかに真の事を忘れている自分が、言うことじゃない。 「ごめっ、今のはないよね」 怒られると思い、レイは顔を赤くして申し訳なさそうに謝った。 「いいよ別に」 しかし真からは予想外の言葉がかえってきた。 「えっ?」 「レイの笑った顔、見れたから」 真は無邪気に笑った。本当に嬉しかったのだろう。レイはその笑顔に、瞳を奪われた。 「ん?どうした?」 レイが一瞬固まったので、真は心配そうにレイを見る。 これまた、可愛い顔をする。レイは思わず目をそらした。 「なんでもない!」 「??」 レイの気持ちも知らずに真は首を傾げる。 まだ二人は再会したばかり。 先はまだまだ長い。
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