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「知ってるよ。流したの、私だもん。」
「え…?」
今度は頭の中が真っ白になった。
「何、その反応。私だと思ったから聞いてきたんじゃないの?」
「えっ、あっ…。」
菅田さんは悪びれず、寧ろ鋭い目付きで私を睨む。
「な、なんで…。」
「なんでって、ムカつくからにきまってるじゃない。涼太と一緒にいるくせに、他の男ともいて?なにそれ。」
「わ、私、別に本城くんともその人とも付き合ってません!」
「はっ?何、二人をキープしてるってわけ?」
「ち、ちがっ…。」
否定すればするほど、口調を強めてくる彼女にたじろぐ。
「違うって何が?私見たんだから。映画館で手繋いでるの。」
うっ…。それは、違わないですが…。
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