噂の正体

14/22
前へ
/408ページ
次へ
「それとも付き合って無いのに、男と買い物して帰ったりするわけ?顔近づけたりするわけ?」 何も言えない私に畳み掛けるように言葉を続ける彼女。 「いつからそんなに男に愛想振り撒く女になったの?ハッ、ホント取り入るの上手すぎだし。」 「愛想なんて振り撒いてませんっ!」 「してたわよ!」 やっと言葉を返したのに語気を強め、更に睨み付けられる。 「だから私は事実を話しただけ!男誑し込んでるから気を付けてって、」 「…お前だったのか…。」 背後からの声に振り向くと、息を切らした本城くんが立っていた。 .
/408ページ

最初のコメントを投稿しよう!

828人が本棚に入れています
本棚に追加