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憶
例えば 運命が存在し
誰しもが繋がっているのならば
例えば 神が存在し
誰しもが操られているのならば
自分という存在は
たちまち曖昧になっていくのだろうか
君にできた笑い皺も
白髪混じりの頭髪も
そうなっていく過程を知り得れない
君はきっと幸せに満ち溢れた
人生を歩んで来たんだね
細く長い指先と
真っ直ぐな鳶色の瞳
記憶と同じ 変わらないもの
願わくは
君のその幸せな想い出の
仲間に入れてもらえんことを
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