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母
ささくれた指先と
かさかさの踵
茶色いオカズと
並べられた調味料
いつも回っていた洗濯機と
畳の匂い
泣き虫だったわたしと
夜中いっしょに寝てくれた
厳しく叱ってくれ
いつも自分のことは後回しだった
お母さん
わたしは貴女のような人間には
なりたくないけど
お母さん
わたしは貴女のような生き方は
したくはないけど
お母さん
それでもわたしはそういう貴女が
大好きです
お母さん
わたしをいつまでも
貴女のこどもでいさせて下さい
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