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・・・それにしても、
「アリアは何でチョコ作ってるのかしら?」
「うー・・・んとね。教えてもらったの。明日バレンタインってこと」
「誰から?」
「アリスー」
・・・何かもう納得がいってしまったが、アリアが続けるので、聞いておく。
「日頃の感謝を込めてお世話になってる人にあげるといいんだってー。」
「・・・」
単に自分がもらいたいだけでしょと思いつつ、うなづいてみせる。
「だからね、一人で作るつもりだったんだー」
いつも皆にお世話になってるから。と、アリアが続けた。
「ホントはミリアムにも内緒にするつもりだったんだけど・・・」
と言いながら一人で作ったモノを苦笑いしながら見る。
「そう・・・」
「あ、でもね。・・・ミリアムに、最初にあげるからそれでいいってことにしたの!」
「へぇ・・・」
とても面白いことをいう。内緒が台無しだから代わりに一番、ね・・・
内心アリス先生に謝罪しながら、
「じゃあ、うまくつくってもらわなくちゃね?」
と、アリアに微笑んでみせた。
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