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流石斎藤一。全くと言っていいほど隙がなかった。
お互い睨み合うだけの時間が続く。
先に動いたのは斎藤一だった。
「っ!!」
斎藤一の一撃は重く、私は受け止めるので精一杯だった。
「さっ…すが斎藤一ですね……っ」
「……」
ひたすら打ち込んでくるから、私は何もできない。
先に使いたくなかったけど、仕方ないかな。
出来れば沖田総司の時に使いたかったよ。
私の雰囲気が変わったからか、斎藤一は私に打ち込むのをやめた。
この機会を無駄にしないように、私は斎藤一との間合いを詰める。
よし、ここだ!
ヒュンッ! ヒュンッ! バシッ!
私の技は成功し、斎藤一の手から竹刀が落ちる。周りのみんなはとても驚いていた。
それは、私が斎藤一に勝ったからなのか。
「なっ!?あれは総司の技じゃ……!」
それとも、私が"三段突き"を使ったからなのかはわからない。
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