組長様は最低です

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うーんと唸っている私を見て、質問した隊士も困っている。 このままでは埒が明かないと思ったのか、彼は二つ目の質問をしてきた。 「その髪の色……橘さんは「日本人!これは生まれつきなんです」そっか。それじゃあ最後の質問いい?」 何が来るんだろうとドキドキしながら構える。 「橘さんって恋仲とかいるの?」 「へっ?恋仲って…………いるわけないじゃないですか!」 そう答えると部屋にいた隊士たちは万歳をしだす。 よくわからないけど、とりあえず私も参加してみた。 「なんだかよくわかんないけど、ばんざーい!!」 みんなで盛り上がっていると、スパンっと襖が開いた。 「ばんざーい!ってあれ?みんなどうしたの?」 数秒前まで一緒に盛り上がっていた隊士たちは、今はピシッとしている。 みんなの目線の先を辿ってみた。 「あっ!土方さん!」 「"あっ!土方さん!"じゃねぇ。橘、今すぐ広間に来い!」
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