1052人が本棚に入れています
本棚に追加
◆
一君と出掛けた帰り道、僕は変な女を見かけた。
髪の色は夕日に近い色をしていて、おまけに着物はめちゃくちゃ短かった。
あいつ、絶対に怪しいやつだろ。
初めて見た。あんな色の髪……。
女が話しかけようとすると、みんな悲鳴をあげて逃げていった。
当たり前の反応だ。異人とは関わりたくない。
僕たちの仕事は京の治安維持。
今日は非番だけど、怪しい奴を見つけたら捕まえる必要がある。
だから僕たちは仕方なく、女を捕まえた。
女は手に竹刀を持っていて、驚いたことに僕たちにも女の話す言葉がわかった。
もしかしてこいつ異人じゃない?
とりあえず屯所に連れていくしかないか。
僕と一君は喚いてる女を引き摺って屯所に連れていった。
最初のコメントを投稿しよう!