組長様は最低です

13/38
前へ
/413ページ
次へ
◆ 朝から沖田に邪魔と言われて、私はとてもイラついていた。 何が邪魔よ!猫かぶりのくせに!! 「橘、飯行くぞ」 「はい、一様!」 どうせなら一様の小姓が良かったなと思う。絶対、沖田は私をこき使う。 一様にならこき使われるのは大歓迎だ。だけど沖田は歓迎しない。 一日前は大好きだったのにな。 結核で死んだって知らないんだから! そんなことを考えていると、あっという間に広間につく。 昨日と同じ席に座ろうとすると、土方さんに呼ばれた。 「橘、総司の小姓になったんだから今日からはここで食え」 「えーっ!!沖田さんの隣ですか? 私は一様の隣がいいです!」 「おはようございます、橘さん。お隣の席なんですね! 僕嬉しいな~!!」 猫かぶりの沖田が現れた。私は今背後にいる沖田に、腕を思いっきりつねられている。 もちろん近藤さんの死角だ。
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1052人が本棚に入れています
本棚に追加