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二人に両腕を掴まれたまま、私は歩かされる。私今、捕まった宇宙人みたいだ。
「だーかーらー!私異人じゃないってば!
言葉通じてるでしょ!?」
「「…………」」
「えっ!?無視ですか!?」
無言の二人に歩かされると言うよりは引きずられるように、連れていかれる。
やっと二人がどこかの門の前で足を止め、私は周りの風景を見ることができた。
やはり歩いている人たちは、みんな着物や袴を着ている。
キョロキョロとしていると、私の前にある門に目が留まる。
門に書かれていた文字。
それは"新撰組"という文字だった。
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