たんぽぽが丘魔法士協会

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 優海はそばに寄って、じっと花をながめる。  ふわふわと波うつような花びらが八重咲きに咲いた白い花。優海は前にも、その花を見たことがあった。 「これ?これってたしか……あ、あ……」  あ、の先が出てこない。  その場で浮かんだ言葉を、優海はとっさに口にだしてみた。 「……アネモネっ!」 「アゼリアですっ!」  突然聞こえた子供の声に、優海は驚いてあたりを見回した。ここには亜美さんと私の二人しかいないはずなのに……。 「どこ?誰かいるの?」  必死になっている優海のようすに、亜美さんは思わずクスリと笑う。 「ごめんなさい、驚かせちゃって。」  亜美さんはそう言って優海にあやまると、『声の主』に呼びかける。 「もう、ダメでしょ、ユキ。いたずらしちゃ?」 「……は~い。」  またも子供の声がするが、今度は優海にも見当がついた。  でも、それって……。  優海は声のほうに向き直る。そこには、先ほどの鉢植えがあった。  直後、ぽんっという音といっしょに鉢植えが煙をふきだす。  突然の爆発に、優海は驚いて後ずさりするが、このあとその10倍は驚くことになるとは、まさか思ってもみなかった。  煙がはれたとき、そこにあったのは鉢植えではなく、かわいらしい人形だった。 「……え?」  優海は目をぱちくりさせ、目の
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