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自販機の前に行くと、人影があった。
「光?!」
振り返ったのは間違いなく光だった。
「りさじゃん。どした?」
「飲み物買いに来ただけ。光は?」
「俺もそうに決まってんじゃん。」
そう言って私の方に振り返った光がふとした悲しそうな顔をした。
この表情は、光がよく見せる顔。
あの日から光の心からの笑顔を見てない。
私が光の心の支えになれたらなぁ。
そう思っていると、
「星もう一回見に行かね?」
光は笑顔で私に言った。
「でも、先生に怒られない?」
「大丈夫だって。行こう!」
「う、うん」
不安そうな私の手を引っ張り外へ連れ出した。
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