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●小雅丸設定メモ
大烏の羽から生まれたとされている伝承のある小雅丸。
その大烏は太陽の化身である八咫烏であるという説もあるため、小雅丸は見た目こそ黒々としているが、太陽の力を宿した刀である。
無常論者故に主への依存度は低く、眷属で在りながら、独立した存在に近い。
一匹狼のような出で立ちではあるが、実際の狼は集団行動をするように、小雅丸は集団での戦法を得意とする。
一騎当千というより、状況を冷静に吟味し、人員を采配し、最良を選択し、導く。
小雅丸はかつて、武神として肉体を得たことがあり、かつての主は盲目の法師であった。
その法師は平氏に仕え歴史を唄い語る役目を持っており、その法師の
「どうか、私の死後も平一族に仕え、私の代わりに歴史を見、語り繋いでほしい。」
という主命により、鍛人であるはずの法師の没後も平一族に仕え続ける。
そして、小雅丸は、歴代の平当主に仕え続け、一族の歴史、栄華と衰退をその目で見届けて、法師の代わりに琵琶の音色と唄物語を残して、刀に還る。
鍛人の没後も忠誠心で武神として主を点々とし、一族を見届け、今も尚あり続ける小雅丸は、無常論者で在りながらも、不朽の存在なのでした。
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