第3話 深淵の森

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――――――――――――――― 【詩音side】 ??「…ごしゅ……さ……ご……じん…ま…おき…くだ…い……」 ユサユサ… 詩音「んぅ……?」 朝の微睡みの中、何者かに優しく体を揺さぶられる。 重たい瞼を持ち上げ、眠たい目で目の前にいる人物を見やる。 エクリア「…ご主人様、起きてください。朝ですよ」 詩音「………あぁ。今、起きる」 意識が覚醒すると、昨日、俺の部屋をエクリアが自由に出入りできるようにしたおかげか、エクリアが既に朝食を用意し、俺の肩を揺すっていた。 そんなエクリアに礼を言い、いつものように朝食を食べる。 その後、エクリアと共に玉座の間に行き、帰還したゴブリン偵察隊の報告をエクリアから聞く。 エクリア「……ゴブリン偵察隊の生態系調査の報告ですが、既に全て完了しています。続けて地形の把握に向かえるよう、ゴブリン偵察隊には今、休息を取らせています」 詩音「…ん、そうか。じゃあ、続けて深淵の森の生態系を詳しく聞かせてくれ」 ―――――――――――――――
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