第3話 深淵の森

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――――――――――――――― ゴブリンロード、ゴブリン×2 ハイゴブリン×2、ゴブリン×3 このように群れを分けたゴブリンたちは、それぞれの分岐道の先へと辿り着くが、そこには数多くの配下と迷宮の主に仕える上位魔人エクリアが待ち構えていた。 ……なぜ、本来は最下層(4階層)に待ち構えているはずのエクリアがここにいるのかというと、ただ単純にエクリアのLVを上げたいという理由と実力を確かめたいという理由があるからだ。 ―――まず最初に仕止めるのは、ゴブリンロードがいない方の集団だ。 敵のゴブリンたちが此方に気付き、それぞれ武器を構え出す。 此方もそれに合わせてゴブリンたちが武器を構え、エクリアも魔術の詠唱に入る。 ……かくして、戦闘が始まった。 エクリア「…我、求めるは深淵の闇――」 エクリアの上級魔術が詠唱され、エクリアの手元から禍々しい闇の輝きが放たれる。 そして、その禍々しい闇の輝きがさらに一段と強い輝きを放つ瞬間、エクリアの手元に黒い魔力の球体が形成される。 エクリア「―――魔弾となりて、敵を穿て!ダークボール!!」 ヒュン!!ドガアァァァーン!!! エクリアの放った魔術が一体のハイゴブリンに命中し、ハイゴブリンは断末魔を上げる間もなくその体に風穴を開ける。 ―――――――――――――――
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