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放課後を告げるチャイムが鳴り
僕はある一点を見つめる
グループの中で笑う
とある少女を
「部活には行くの?」 その一言が聞けなくて
普段は自然に話せてる 自分を恨んだ
気づかないんだろ どうせ
そんな感情 君にはない
君との距離をはかりたい
知りたいのは そう 心の距離さ
確率的には99%
君が気付くはずもないけれど
鈍感少女には困ったもんだ
屈託なく笑うその小さい顔に
僕はあと どれだけの回数の
笑みを浮かべることができるのだろう
僕を見つめる視線に 意味なんてない
そう わかってるはずなのに
君の笑顔に 目が眩む
僕に話しかける君は子犬みたいで
すごくすごく愛しいんだ
僕からはまだ話しかけられないけど
とある少女に逢って 1年が経つ
まだ僕は 何もわかってないけど
たったひとつだけわかるのは
――――1%の確率が、少しだけ上がったこと
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