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翌朝山本は、辺りを気にかけ、身を隠すように登校していた。それを見付けた太郎は、いつものように声を掛けた。
「怒ってるか……?」
山本は恐る恐る訊いた。
「確かにあれはおっぱいだった。しかし俺の探していた物とは程遠い、萎れた行き遅れおっぱいではないか。保健室のばばあのおっぱいなんかーー」
山本の声は最後まで届かなかった。
「それよりさ山本、俺、熟女に目覚めたかも知れない」
一足先におっぱいを知ってしまった太郎の目は、雲ひとつない青空のようにどこまでも澄んでいた。
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