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揉むならやはり、良質なおっぱいが良い。
それが彼らの意見だった。
では良質なおっぱいとは何か、彼らはそのことに頭を悩ませていた。
「形……だろうか」
太郎が呟いた。
「馬鹿野郎。形が良ければ例え老婆の乳房でも良いと言うのか」
「老婆の乳房は往々にして垂れているもの以外想像出来ないが、しかし谷川先生はどうだ。既に三十路だが俺はあのおっぱいにむしゃぶりつきたくないといえば嘘になる」
谷川先生とは、彼らの数学を担当している女教師である。その主張の激しい乳房は男子生徒の注目を集めている。
「谷川か。確かにあれは良質なおっぱいと言わざるを得ない。母親世代のおっぱいとは一線を画している。それはやはり年齢によるところが大きいのではないか。お前は、彼女が還暦を迎えてもなお彼女のおっぱいを愛せるか?」
「いや、きっと無理だろうな。お前の言う通りだよ、山本。おっぱいの価値は、若さというベクトルが大きな位置を占めるんだな」
「ああ、そう思うよ」
彼らは硬く握手をした。
心の通じ合った者同士。
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