普通の生活が消えた日。

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………冗談を言う空気ではないしなぁ。 マジで俺の事好きだったのか! しげる「本気か?」 真理子「今の状況で嘘付けるわけないじゃん………。」 しげる「…………そっか。」 どうすればいいんだ! 真理子にそう言ってもらえるのは スゲー嬉しいんだけど、真理子はもう、いなくなっちゃうし 何て答えれば…………。 真理子は、しげるが答えに困っているのを、察したように言った。 真理子「返事は別にいいの。 私も正直、好きかどうかわからなくて、 言わずにアメリカに行こうと思ってたんだけど さっきの事ではっきりわかった。 私は、しげるが大好き。 絶対離れたくないし、 ずっとしげるの側にいたい!」 しげる「真理子………」 真理子「ごめんね。 変な事言って…… でも、それだけは言わないと後悔しそうだったから。」 しげる「ありがとう。 俺も真理子の事好きだよ。他の女友達とは違って 大切な存在なんだ。 俺も今気が付いたよ。 俺は真理子が好きだ!」 真理子は嬉しくて泣き出してしまった。 真理子「……グスッ ありが…とう。し…げる。」 しげる「どうしても行くのか? 俺ん家に来てもいいんだぞ?」 真理子「でも、私1人じゃ日本に残れない……。」 しげる「そうだよな。 頑張れよ! 真理子なら大丈夫だよ。」 真理子「うん。 しげるから、ずっと言ってもらいたかった言葉を聞けたから もう大丈夫☆ もし………どうしても会いたくて我慢ができなくなったら 会いに来てもいい?」 しげる「当たり前だろ? いつでも来いよ。」 真理子「ありがとう。 じゃあそろそろ帰ろっか。」 しげる「あぁ。」 2人は、悲しみを隠しながら 精一杯明るく話して帰っていった……。
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