普通の生活が消えた日。

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陽集「お前の負けだって言ってんだよ!!」 ズバッ! 陽集は、さっき変化させた剣で 背後を振り向き様に切った。 すると、何もないかのように思われた場所から、男が腕から血を出しながら現れた。 ??「なっ!?なぜだ! なぜ俺の居場所がわかった!!」 陽集「足元を見てみろよ!」 ??「くっ!! そういう事か。お前はなかなか頭も切れるようだな。」 男が足元を見てみると、部屋全体の床に、コナゴナになった木の破片や、砂等がが撒かれていた。 陽集「透明になるっつっても お前の存在自体が消えるわけではないしな。 だから暴れ回ってる振りして、周りの物をコナゴナにして床に撒いたんだよ。 そうすりゃ、お前の足跡がつくはずだからな!」 ??「そうか。 だがこれで勝ったつもりか?」 陽集「あぁ、お前の負けだ。 その腕でこれ以上何ができる! さぁ……そろそろお前の事や何で俺を襲ったのか説明してもらおうか。」 ??「…………………名前だけは教えてやろう。 俺の名前は鬼頭 仁だ!! ぜってぇ忘れんじゃねぇぞ!!」 男はそれだけ言うと、透明になり、窓から逃げた。 陽集「しまった!! 外に逃げられたら、もうさすがに見つけらんねぇな。」 あーあ。 ここまでやられて、結局腕を少し切ってやっただけかぁ………。 鬼頭 仁………。 いずれまた会うだろうからその時は、ただじゃ済まさねぇ……!!
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