謎の2人組

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しげる「はじめまして。 吉田しげるです。」 陽集「………陽集です。」 由紀江「じゃあ、さっそく本題に入るけど、アッシュに入る気になってくれた?」 しげる「いえ、まだわかりませんので、詳しく話を聞かせてもらえませんか?」 由紀江「そうね。 じゃあアッシュについて簡単に説明するわ。 アッシュのメンバーは、今の所、13人いて、主な活動は 能力の訓練、メンバー集めって感じね。 分かってると思うけど、全員が 能力者よ。」 しげる「そうなんですか。」 陽集「由紀江さんは、メンバーの能力を全て把握しているんですか?」 由紀江「いいえ。 私が分かるのは、4人だけね。 でも、メンバーの能力は聞かないでね。」 陽集「わかりました。」 由紀江「そろそろどうするか決まったかしら?」 しげる「いえ、まだ何とも……」 由紀江「ほらっ! 竜馬も何とか言いなさいよ!」 竜馬「…………俺は……できれば、入ってほしいけど、結局は自分の意志だから………」 しげる「由紀江さん。 入るか入らないかは、また後日って事じゃダメですか?」 由紀江「入る気がないの?」 しげる「いえ、ただこの決断によって、僕の人生が左右されてしまうので、もう少し慎重に考えたいんです。」 由紀江の顔付きが変わった。 少しイライラしているようだ。 由紀江「入る気がないなら今、 はっきり言いなさい!! 入る気があるなら、そんなに遠回しにしないでしょう!」 そこまで言われて、さすがにしげるもムカついた。 しげる「じゃあはっきり言いますけど、僕も陽集もアッシュに入る気はありません!!」 由紀江「………そう…………………………残念ね。」 由紀江は、しげるに向かって手の平を前にかざした。
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