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ママや友達がくれたお守りと一緒にあたしは、高校1年の時、一番最初に瞬と喋ったあの時に彼がくれた塩飴を握りしめた。
瞬、一緒にがんばろうね。
もうきっと麻酔が効いて夢の中にいるはずの、最愛の人の面影を強く思い描いて目をつぶった。
試験開始の合図がしずかな会場に響いた。
◇
今日のすべての科目を終えてキャンパスに出る。
やるだけやった。
じたばたしても仕方ない。残りも平常心で全力を尽くすだけだ。
瞬、もう麻酔、切れたのかなぁ、と思いながら彼のいる病院の上にも広がっているだろう青空に目をむける。
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