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優しくあたしの髪を梳いてる人がいる。
さらさらさらさら。
もうずーっと前から知ってるようにも、まだぜんぜん知らない人のようでもある。
気持ちいーい。楽園みたい。
「…俺だけの、夏林……」
「……ん…?」
瞬の声?
なんでだろう、と思いながら身じろぎをしたら肩までちゃんとかかってるタオルケットが誰かの手でさらに引き上げられた。
あたしがうっすら目を開けたら瞬がバツが悪そうに目をそらした。
「……瞬、眩しいね。ここ、朝陽直撃なんだね……」
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