prologe

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「さてロイちゃん?私ずっとロイちゃんに聞きたかったんだけど、なんで帝王じゃない時はそんなに魔力を抑えるの?私が抑えてって言ったんだけど…そこまで抑える必要は…」 アリスは心底不思議そうに、そして心配そうにそう問いかける。 おそらくティアの問題のこともあるのだろう。 「ティア…あいつはプライドが高いからな。 本当の子供じゃない俺に自分が負けるのが許せないだろうからな。 落ちこぼれでいることにしたんだよ。」 そのロイの言葉にアリスは納得したように深く頷く。 「ロイちゃんはティアのこと良く分かってるのね。 でもロイちゃん?ひとつ間違ってるわ。あなたもティアも私の本当の子供よ?」 そう言うとアリスは微笑みロイの頭を撫でた。
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