prologe

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深い闇と静寂が広がる森の中で、1人の男が歩みを進める。 その男は闇の中でも恐れることなく、堂々とした足取りで森の奥へと進んで行く。 男がしばらく進むと、目の前には一頭のペガサスが数匹の魔物に囲まれ傷だらけになり、放つ光も弱々しくなっていた。 「やっと見つけた」 男はため息混じりにそう呟くと、ペガサスを囲む魔物達に手を向ける。 次の瞬間その魔物達に赤黒い光が突き刺さり、次々と消滅していった。 全ての魔物が消滅するのを確認すると、男は次に弱っているペガサスに手をかざした。 するとペガサスは瞬く間に回復し、眩い光を放ちながら森の奥へと消えて行った。 「ったく…なにがSランクの任務だよ… こんなの副隊長でもできるだろ…ったく義母さんめ…」 男は呟きながら、その場から姿を消した。
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