prologe

5/11
前へ
/108ページ
次へ
ロイが家に着くと、まだ誰も帰っていないようだった。 「さっさと作っちゃうか…」 ロイは台所に立つと、手際良く食材を調理しあっという間に夕飯が出来上がった。 それをテーブルに並べているときに玄関の扉が開く。 部屋までやってきたのは、アリスと同じ金色の髪を肩辺りでバッサリ切っているロイと同年代くらいの女の子だった。アリスに似てるのは髪色だけではなく、整った顔立ちも良く似ている。 「おかえりティア。 飯出来てるぞ」 ロイがそう言うと、ティアはチラッとロイを睨み、何も言わず椅子に座った。 そしてなにも喋らずに料理を食べ終えると、そそくさと部屋に戻ってしまった。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加