プロローグ

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来てしまった、それは俺を定めている。 赤く光る妖しげな目、俺から映るのはその目だけ。 恐怖で身体が震えて後退り、だが長くは持たない 何故か。 ーー行き止まり? これ以上下がればこの廃墟から真っ逆さま、高さから見て5、6階 普通の人なら即死はしないが苦しんで死んでいく高さだろう。 打ち所によっては即死だろうが。 そんな事を思っているとあれはジリジリと寄ってくる。 怯え、震えて動くことすら出来ない俺はもう覚悟していた。 ーー死を? これで俺も終わりか、どうせなら最後に恋人でも。 思った瞬間あれは俺目掛けて飛ぶ、そして驚いた俺は足を踏み外して屋上から落ちた。 そこで夢だと気付いたのは声をあげ目を開き俺の部屋の天井を見たときだった。
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