背中(前編)

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実は 私は一時期長岡の事が好きだった。 新人教育をしている時 長岡の仕事に対する情熱や人当たりの良さ 私への信頼感を隠さないところなど 好きになるのは早かった。 だけど同期の笹沼が長岡に好意がある事を耳にしてから 私は自分の気持ちに蓋をした。 きっと長岡なら同期の可愛い笹沼が似合うだろう。 先輩から告られたら断れない長岡かもしれない。 そんな長岡を見るなんて出来ない。 だったら 先輩のままでいよう。 私は二人の大事な先輩のままで満足しないといけない。 .
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