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『…は…?モデル?』
頬を少し赤らめながら長岡が話すには…
元々学生時代から油絵をしていた長岡に この度恩師が個展を開く事になり 一枚描いて個展に出す…と誘われたそうだ。
「でも…モデルになるものがなくて…。来月には渡さないといけないんです。だから…金嶋さん!お願いします!」
私の前で頭を下げる長岡。
『絵のモデルって感じじゃないよ。私。』
「いいえ!先輩を描きたいんです!」
やんわりと断りを入れたが長岡には通じないようだ。
『まさか…ヌード?』
「違いますっ!!!!」
真っ赤になって否定する長岡は面白かった。
頼られたのならば仕方ない。
『いいよ。だけど綺麗に描かないと…分かってるね?』
私が意地悪く答えると長岡は嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます!!!!」
ああ…この笑顔に一目惚れしたんだったな…私。
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