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「ううううんんん。、
....付き合えるかどうか考えてみたけど、無理だな」
悩み唸った挙句、ようやく手にした答えをまるで難解なパズルを作りあげたかのような達成感に満ちた、さっぱりとした表情で告げた東雲リーダーに、全身の毛が逆立ちそうなほど、怖気立った。
私の思考回路が固まっている間に、
なにやら有り得ない候補から外されたらしき発言をする上司。
うわわ。両腕を摩ると鳥肌が収まった。ようやく意識を取り戻す。
...まず、ミジンコとかネーミングをつける人との、
仕事を超えたお付き合いなんて、こちらが無理ってもんです!!
「なんですっかっ?????
歳とかなんですか?付き合うとかなんなんですか?
全然!違います!違います!違います!
そうじゃないです!!そういう意味じゃぁ~ございません!」
なにやら判らない勘違いをした上司に向かって、
全力で、否定をする私に冷ややかな視線を向けると、
「偶然、耳に入っただけだから。
たった一度の偶然で、俺をお前のストーカー呼ばわりするな」
そう吐き捨てるように言った後、放り投げるようにして手にしていたファイルを棚へと押し込んだ。
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