Kiss 1. Le Petit Prince (星の王子様)

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「言い訳無用。 勝手に仕事中抜け出した罰だな。 今夜残業させるから、其のつもりで」 「ええ?そんな!理不尽すぎです! そもそもウチのチームの仕事じゃなくて お手伝いで更に残業までしてもう朝ですよ! 少しぐらい休憩したって、なんの罰も当たらないと思いますが!!」 「あ?なんだ?他の仕事もやりたいって? いーけど、アーそういえば、経営戦略部から大量に決算書回ってきたなあ~~ お前がそんなにやりたいんだったら、全部任せるけど?」 「ざ....残業させてください」 横暴な上司の言葉に、肩を竦めて降参を告げる。 「よーし、いい子だ」 子供の行動を称えるかのように、頭をぽんと、手を弾ませて叩いた。 「った!暴力反対...」 小声で、聞こえないように訴えてみる。 叩かれたつむじの辺りを掌で撫でた。 何気に叩かれた場所が鈍く痛んだ。 痛がって、涙を零しそうな私の隣で、東雲明夜が視線を手に握られている鞄へと向ける。 「で、なにしてた?鞄持って」 .
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