Kiss 1. Le Petit Prince (星の王子様)

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「へ?あ、いや別になんでもないです!」 事実が、キツネにばれたら、大変だ。 エレベーターホールのランプが点滅し、乗り込んだ。 5階のボタンを押し、壁に寄りかかる東雲リーダーが、 深く長い溜め息を吐いた後、吐露し始めた。 「帰ったのかと思ったよ。昨日の夜、佐藤のこと、怒鳴ったから」 「そんなことで、帰ったりしませんよ。 それより、東雲りーダーでも怒鳴ったこと気にしたりするんですね」 「はぁ? お前のミスをちょっと、怒ったぐらいで泣きそうな顔なんかするから、 パワハラって訴えられたら俺の査定に響くんだよ」 逆切れ気味に、怒り始め釣りあがった目が更に上へと上がった。 「査定ですか..」 「お前に俺の昇進の脚を引っ張られたくないからな」 「以後気をつけます」 「まあ、良かったよ、ミジンコ並みの心臓は持ち合わせてるみたいで」 更なる暴言に、 誰がミジンコかを探した。 だが自分ひとりしか居ないことに気づいた。 「み、ミジンコですか?わたし」 「一応、心臓あんだろ?」 「あ...ありますとも!!」 一体、私を何だと思ってるんだ? それより.... ミジンコに心臓って。。。。あったっけ?? 「ぶ」 いきなり噴出され、くくくくと低く笑い始めた。 「な...なんですか?」 .
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