Kiss 1. Le Petit Prince (星の王子様)

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「いや、我ながら、上手いな~って思ってさ」 「は?ミジンコがですか?」 「判ってるねぇ~、ミジンコちゃん」 「わ、!判りません!!それに、ミジンコとか呼ばないでください」 「別にいいじゃない、結構可愛いと思うよ?ミジンコ」 見下したように視線を向けて微笑んだリーダーの顔を睨みつけた。 確実に...悪意に満ちてる....。 「それで、ミジンコちゃん。 伝言頼める?」 「え?なんですか? ミジンコ並みの心臓の私に、 一体どんなご依頼をされるんでしょうか?」 私のイヤミに答えずに、 氷の微笑を湛えて、 エレベーターが止まると同時に口を開いた。 「お誕生日おめでとう。 俺からも、彼氏にお祝いの言葉伝えておいてね」 「....ひい!!!!」 エレベーターが開いた隙間から、すいっと消えていった我が上司の背中を見つめた。 一瞬遅れて、事態に気づいた。 「...バレ..バレ...バレてましたか...」 .
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