テクノコーヒーブレイク

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 コーヒーの嗜み方一つとっても大雑把な性格診断はできると言い切った彼の視線の先には女の子。艶のあるツインテールが頬の横で揺れている。少女は店員が置いていったミルクと砂糖を一杯ずつ入れてからカップの中を数秒かき混ぜ、やがて両手で持ったカップに口を近づけると尖らせた唇を使って温い息を浴びせながらちまちまとコーヒーを啜り始めた。 「あの仕草、なかなかにエロいよね。だからあの人も十中八九エロいんだ」  私は悟ったのだった。コーヒーの嗜み方で性格が分かるかはさて置いて、そんなことを宣い性格診断という口実を作って少女を視姦する男の十中八九は変態であると。
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