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「愛している、紅緋。わたしの伴侶となってくれてありがとう」
「翡翠……わたしも、愛してる。ごめんね、大切な日を間違えたりして」
「なに、紅緋が思ってくれている証拠だから、構わない」
縋り付いてくる身体をぎゅっと抱きしめる。
人の習慣などに興味は沸かなかったが、こんなに必死になっている姿を見ていると、自然と自分でも気になってくるものだ。
これからは出来るだけ妻の決めた記念日を覚えてやろう、と決意した。
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