夢幻の死音

命を賭して

レント「………」

『Shift Dragon』

光子竜降臨！

翼を広げて空中へ移動し、更にサタンから距離を取る。

レント『《フォトン・ブレイザー》』

口いっぱいにフォトンが蓄えられ、収束して放たれる。

ズドォォォォンッ!!!!!!

サタンへ向かって放たれた光線は着弾と同時に爆音と衝撃波を発し、ドーム状に爆発し天へと光の柱を発生させた。

レント『………』

じっとサタンがいた場所を見つめながら、地面に降りる。

もちろん見えるのは爆発の煙がモクモクと立ち上るだけ。

サタン『くは！』

レント『っ！』

煙から唐突に現れたのは空を映したような美しい角だった。

そしてそれは真っすぐに俺の、竜の心臓へ向かって伸びてくる。

レント『がっ！』

とてつもない衝撃を受け、数十メートル押し下げられる。

レント『にゃろ！』

サタン『くはは！結構結構！さすがレントだ。』

100メートルを超える巨大な竜がほとんど同じサイズのユニコーンに角を心臓に向かって突き付けられ、それを抱え込むように受け止めている。

というかサイズ変わるのかよ…

これ傍から見たらどんな風に映ってるんだろ…