命を賭して

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レント「まぁいいや!」 サタン「っ!?」 ぎりぎりで体を反らし、俺のパンチを避けたサタン。 が、少し離れた地面が俺の拳の軌道に沿って抉れた。 サタン「くはは!さすが竜の馬鹿力だ。」 レント「すごいもんだな、こりゃ。」 それに邪力での能力だからサタンにもダメージは入る。 サタン「このっ!」 レント「《ヘイスト》」 反撃に来たサタンの攻撃を妙に速い挙動で避ける。 サタン「ちっ!なんだそれは。」 レント「なんか自分なら多少時間操作できるみたい。」 自分を加速させる力、というよりは周りより自分の体感する時間を長くする力っていうのかな。 うん、説明が難しい。 サタン「めんどくさい奴だなぁ…」 レント「んなもんお互い様だろ。」 はっきりとわかった。 サタンの雰囲気が変わった。 サタン「いい加減だらだらと戦うのもめんどくさくなってきた。」 漂いだした真っ黒なオーラ。一度だけ対峙したあの力。 レント「邪神…」 サタン「くは!悪いが俺もまったく同じままってわけでもない。」
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