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サタン「終わりだ。」
レント「させねぇから!《フリー」
サタン「遅い!」
距離を詰めたサタンによる手刀を紙一重でマトリックスする。
レント「はっや。」
想像よりずっと速いサタンの動きに一瞬焦るが、そんな暇はない。
レント「ふっ!」
状態を反らした姿勢から、そのまま地面に倒れこむ様に手を突き、バク転の要領でサタンの顎を蹴り上げる。
が、サタンは当然の如くそれを回避。
サタン「隙だらけだな。」
レント「そう見えるかい。」
逆立ち中の俺の背中に攻撃を仕掛けてくる。
だがそれよりも速く、突いた手から地面に展開された魔法陣から氷柱がサタンに向かって伸びていく。
サタン「小賢しい!」
それを素手で薙ぎ払う。その隙に俺は態勢を立て直す。
レント「軽く肝を冷やしたな。」
サタン「ちっ。さすがにおとなしくはやられねぇなぁ。」
レント「いや、むしろおとなしくやられるのお前?みたいな?」
サタン「っ!?」
俺がニヤッと笑った瞬間、サタンの右手が氷り出す。
サタン「面倒なことを!」
すぐに左手で氷を払おうとするサタン。
だがもちろん俺もそんなに甘くない。
レント「そんなことする暇があると思って?」
ヘイストのせいで1人だけ早回しの映像みたいな奇妙な速さで近づく。
サタン「動ききもっ!」
空中からの踵落としをぶち込む。
だがサタンはうまいこと自分の手の氷に当てて、且つ後ろに吹き飛んで威力を殺していた。
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