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レント「くっそ…げほっ!」
サタン「神衣を纏ったその体で邪法をまともに受けて、よく生きていられるな。」
レント「おぇ…くそ…口ん中がとっても鉄分風味だぜ…」
腹からぼたぼたと血を流しながら、立ち上がる。
サタン「ん?おまえ傷が…」
レント「あぁ、今塞がったよ。」
抑えていた腹から手を放す。
血こそ滲んで赤く染まってはいるものの、服にも腹にも穴はない。
サタン「神が持つ神衣にはそれぞれ特性がある。おまえのは回復補助か?」
レント「はっ!違うね!俺の神衣は知恵と戦略の神の力で、その場面で最も適した状態になるように作られ、癒しの神の力そのものを取り込んだものだ。」
サタン「どうりで回復が速すぎるわけだ。だが、要はその布ごとお前を消し飛ばせば俺の勝ちということだろう?」
レント「できると思うのか?」
サタン「さっきまでのことを考えれば、難しくはない。」
俺は思わず、ふっと笑った。
サタン「何がおかしい。」
レント「いや。だが、ひとつ忠告だ。」
サタン「何だ?」
レント「今から、俺の攻撃が一発でも当たった時点で俺の勝ちだ。」
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