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レント「どへっ!」
扉を抜けると、直後に背中に衝撃が加わる。
どうやら地面に落とされたようで。
レント「いたぁ…」
嵐「久しぶりだね、レントくん。」
レント「嵐か…」
背中をさすりながら立ち上がる。
レント「ドチラサマデスカ。」
嵐「ひどいことを言うねぇ。」
視界に入ったのは焦げ臭いアフロだった。
レント「で、どういう風の吹き回しだ?」
嵐「君について話すことがたくさんあるからね。」
焦げ臭いのは夢幻想で消してあげた。
嵐「そうそう、もうめんどくさいから僕も自分のことを"アラシ"って名乗ることにしたから。」
レント「あ、そうなの。まぁ名前はあった方がいいけど、元々神様には名前ってなかったっけ?」
アラシ「それは神次第かな。人間に名づけられたものを使う神もいるし、僕みたいに自分で名乗る神もいる。基本的にはみんな気にしないけどね。名前なんて識別するための形にしか過ぎないからね。」
レント「その形に想いを込める者もいるからな。」
アラシ「そうだね。今のは僕の失言だ。謝るよ。」
ちょっと気になったのでつい、ね。
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