No.00暇神

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小部屋から出ると龍麒はノロノロ歩き出した 本堂は角を曲がった所をすぐだ 「ふわあぁぁ…ったく…なーんで神なんだろ俺…」 これは口癖、なにかをしようとすると大抵出てくる こんなことを言っているが人間をみるたびに 「あれにはなりたくねぇな」なんて言う なんなら猫になってだらだらと過ごしたい、今も十分だらだらしているのだが しばらくして本堂につく 大きい部屋に大きな仏像 至って普通の本堂だ 龍麒は仏像の隣にある鈴を手に取ると、念を込めながらそれを振りだした しゃあん…しゃあん… 優しい鈴の音が町全体に響く 人間には決して聞こえぬ 神にのみ聞こえる 神の鈴の音…
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