4732人が本棚に入れています
本棚に追加
/734ページ
真っ暗な闇の中に白い煙が漂う
あたしも、それにつられてタバコに火を点けた
「その、あっまいタバコまだ吸ってんの?」
「甘…いいじゃない、別に…。蒼生には関係ないでしょ」
「俺の吸う?」
言い終えるか言い終えないかぐらいで、タバコを口に押し込まれる
12ミリ………
大丈夫…だよね…別に…
スーッと息を吸い込むと、目頭の辺りにズキッと痛みが走り、頭の芯がクラっとした
「うっ…。げほっ、げほっ―――うーっ―――無理ぃ~」
タバコを突き返す
息をすると鼻がジンとして、涙が出てくる
「お子ちゃまですねぇ~」
「ほっといてよ」
プイと横を向くと、頭をガシガシと乱暴に撫でられた
………
あたし、年上だっての…
アンタにお子様呼ばわりされる筋合いなんてないんだから
「これさ」
「ん?」
「間接キスじゃない?」
は…?
最初のコメントを投稿しよう!