☆4月☆

17/64
前へ
/734ページ
次へ
□■□■ 「今日さ、支社から中島って人が来たよ」 拓実に抱き締められ、抱き枕と化した状態のまま会話を続ける 「中島?」 「うん。男の子。所長が言うには25歳の子なんだけど…」 「う~ん…」 一生懸命思い出そうとする拓実の声と、規則正しい心臓の音が、抱き締められた体全体に伝わってくる ―――幸せ― 「どんなヤツだっけ?」 「結構イケメンだったよ。背も高かったし」 「ふ~ん」 …? 「よく観察してるんだね」 「え?」 一瞬、何を言われてるのか理解できなかった
/734ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4747人が本棚に入れています
本棚に追加