☆4月☆

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「いいですよね?」 口調も優しくてにっこり微笑んでいるけど、有無を言わせないようなオーラを纏っている 「…あたしに…分かることであれば…」 そう言うと、やっとほわんとした表情に戻った 営業時間が始まり、中島くんが用事で事務の方に来るたびに衣笠ちゃんが声を掛ける 「中島さんって、彼女居るんですか?」 「居ないよ」 「ホントですか~?だって、すっごくモテそうなのに」 「ん~。モテたとしても、好きな人と両想いにならなきゃ意味ないでしょ?」 だの 「中島さん、好きな人居るんですか!?」 「今は募集中」 「え~っ。じゃあ、私立候補しようかな~」 だの 「今度一緒に、ご飯行きません?」 「皆でなら考えとく」 「え~っ。中島さん、冷た~い」 「ゴメンね?でも2人で食事とかって、ちゃんと付き合ってる彼女とだけにしたいから」 だの… その度に、衣笠ちゃんが中島くんの受け答えに、きゃあきゃあはしゃぐ
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