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「火…ちょ~だい」
「ほら」
ライターを、中島くんの太股辺りに投げ捨てる
「チッ」
何…今、舌打ちした?
中島くんを見上げると、いきなり両手で顔をガシッと掴まれた
「ッ?!」
指に持ってたタバコを口の中に突っ込まれる
そして中島くんは、あたしの口に突っ込んだタバコに自分のタバコを押し付けて思いっ切り息を吸った
「ちょっと」
「は…はひ?」
口にタバコをくわえてるから、普通に喋られない
「ちゃんと吸ってくれないと、火点かね~じゃん」
「う…うぇ…は…い…」
「ほら、早く」
言われた通り息を吸うと、コツンと中島くんのおでこがあたしのおでこに引っ付いた
ぎぃやぁあああああっ!
きっと今あたしの顔は、この世で一番赤い色っていうぐらい真っ赤なじゃないかと思う
しばらくしてモワモワと紫煙が立ち上り、中島くんがフーッと息を吐いた
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