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「点いた」
「…普通に点ければいいじゃん…。そっちの方が早いしさ…」
第一、意味が分かんない
「何?ドキドキした?」
ニヤッと笑う
「するわけないでしょ!」
その笑顔に、思わず顔を背ける
嘘…
ホントは、口から心臓が飛び出るんじゃないかってほどドキドキした
これ以上一緒に居たら、きっとあたしどうにかなっちゃうかもしれない
そう思ったあたしは、コンビニで買った袋を持って立ち上がった
「事務所、帰るの?」
「お昼、まだだもん。それに衣笠ちゃんが待ってるし」
本当は、別に待っていない
たまたま一緒の場所で食べてるだけ
あたしが中島くんと飲んで休んだ次の日の、衣笠ちゃんの質問攻撃には参った
『なんで中島さんが西山さんの休みを知ってたんですか?』
『一緒に飲みに行ったって本当ですか?』
『本当に何もなかったんですか?』
適当にはぐらかしたけど、それからも衣笠ちゃんの中島くんへのアタックは続いてて、それからは何となくぎくしゃくしてる
だから、本当は別々に食べたいんだけど…
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