1.俺の日常

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「行ってきます!」 俺は室内に向かってそう声を掛けて、勢い良く家を飛び出した。 高校1年、貝塚宝(カイズカ タカラ)。出陣します!! 「今日こそ起こしてみせる!」 俺はそんな意気込みを口にしながら隣の家のインターホンを鳴らした。 その家の表札には上北と書かれていて、俺の幼なじみの家だという事を告げている。 《はい。どちら様?》 数分して。インターホンから中年女性の声が返ってくる。 「貝塚です」 《あ、宝ちゃん!鍵は空いてるからどうぞ》 「お邪魔します」 俺はその人の言葉を聞いた後。扉を開き、遠慮なく上がらせて貰った。 宝ちゃんという呼び方は今はスルーさせて頂こう。 そして靴を脱ぎ、玄関のすぐ目の前にある階段を上がり二階廊下の1番手前にある扉を勢い良く開いた。
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