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スタジオでは能力者の特番の収録が行われていた。
安達はいつものように能力者の危険性を批判を交えて説いていく。
「なんであんなに能力者を目の敵にするのかしら…?」
シノはふと疑問を口にした。
「昔何かあったのかもな。」
エイタが返答する。
ケイトはというと…
「それにしても…なんでアイツ任務中にトイレ行くのよ…やる気あるのかしら…」
そう、ケイトはスタジオに入る前に腹痛に襲われてトイレに行ってしまった。
「本当、相変わらずケイトは緊張感ないな。」
エイタも呆れた様子だ。
「いつも困らされてるわ。待機しろ、って言っても戦闘始めちゃうし…」
「ははっ、シノの苦労が目に浮かぶよ。」
エイタは楽しげに笑う。
「笑い事じゃないわよ…こないだなんかね、男が1人で人質をとって銀行に立て籠もった事件があったの。犯人は能力者がだったから私達が呼ばれたの。」
「ほう、それでどうしたんだ?」
シノは呆れた様子で、
「アイツ…窓から氷剣投げ込んで隙を作って突入したのよ。そんで相手が能力使う前に氷漬けにしたのよ…」
「アッハッハッハ!アイツらしいな。なるほどアイツらしい。」
エイタは口を開けて笑う。
「人質だっているのに…本当、無茶ばっかり…」
「苦労してるんだな。で、2人はまだ付き合ってないのか?」
「…へ?い、いや、そんなことあるわけないでしょ!あんな奴、好きになるわけないじゃない!」
シノの顔が真っ赤になる。
「お似合いだと思うんだけどなぁ。」
エイタはニヤニヤしながら冷やかす。
「もう!変なこと言わな…」
「危ない!!」
シノが言い終わる前にエイタが動く。
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